サダ子さんについて

img_8140

和裁の先生だったサダ子さんは、104歳までこのおうちで元気に一人暮らしをされていました。いつも着物をきて、にこにこと優しいおばあちゃんで、町の人々にも慕われていたそうです。とても風流な方だったようで、生け花や俳句が趣味。お家には俳句の本がたくさん残っています。四季の花々が咲くサダ子さんのお庭を眺めていたら、一句ひねってみたくなるかも。

image

また、津屋崎の「藍の家」の名付け親でもあります。
そんなサダ子さんの遺した古いきものや帯、和裁道具、たんす、本などは、時代を経て、私たちの目にはとても新鮮で素敵でした。
そして朝吉さんの建てた立派な建物。昭和10年以前に建てられており推定築85年前後ですが、しっかりと建っています。

この場所や、遺されたものたちを生かして、和の暮らしの心地よさを知ってもらいたい、という思いから生まれたのが「普段着きものカフェ サダ子さん」です。
数年間空き家で、傷んだ箇所も多かったおうちを、有志が集まって、皆で片づけ、補修し、少しずつきれいにしていっています。

image